サラダの世界には様々な緑がありますが、特に「クレソン」と「ルッコラ」は人気がありますね。
初夏の季節には、見る目にも味にも旬なお野菜ですよね。
これらの葉物野菜は見た目が似ているため、見分け方が難しいです。
ところが、クレソンとルッコラは好む環境にも栽培方法にも大きな違いがあります。
栄養面や味の面では、クレソンとルッコラにはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、これらの違いをもっと詳しく掘り下げ、スーパーマーケットでの選択に迷わないように、それぞれの栄養価や味の特徴、そして見分け方について調査しました。
友人との外食などで、「こっちがクレソンで、こっちがルッコラだよ!」なぁんて、豆知識をお披露目しても楽しいですね。
クレソンとルッコラの魅力を一緒に探っていきましょう!
☟クレソンの鉢植え
☟ルッコラの鉢植え
クレソンとルッコラの違いは?
左がクレソンで右がルッコラですね。
クレソンとルッコラは、どちらもサラダや料理に彩りと栄養を加える葉物野菜です。
しかし、これらの緑の葉には、育つ環境から味わいまで、いくつかの大きな違いがあります。
原産地の違い
クレソンはヨーロッパ原産で、ルッコラは地中海沿岸が原産です。
クレソンはヨーロッパから中央アジアの温帯が原産です。日本ではクレソンと呼ばれていますが、標準和名は「オランダガラシ」とも呼ばれ、外来という意味があります。
ルッコラは地中海沿岸の原産とされ、古代ギリシャや古代ローマ帝国時代にはもう、食べるためのハーブとして栽培が行われていました。
クレオパトラが美容のために好んで食べていたともいわれています。
日本では、1990年頃のイタ飯ブームでルッコラ人気が高まり、英語名「ロケット」として知る人も多いですね。
植物としての種類の違い
クレソンは多年草、ルッコラは一年草というのが一般的に知られています。
クレソンは、アブラナ科オランダガラシ属の水生植物です。和名はオランダガラシ、ミズガラシとも呼ばれます。
日本には、明治時代の初めに輸入され、主に外国人向けに栽培されていたものが野生化して、現在では日本各地でみられるようになりました。
とくに山梨県の道志村はクレソンの日本一の生産地として知られており、日本の3割ほどを生産しています。
ルッコラは、アブラナ科キバナスズシロ属の一年草です。
地中海沿岸の原産で、古代エジプトではエスレキンキンと呼ばれていたと記録が残っています。
栽培地はイタリア北西部のヴェネト州が有名、プランターでも栽培ができるので家庭菜園家にも人気です。
ハーブってほったらかしてても、どんどん成長して、毎日食べきれないくらいに育っちゃいますよね。
言葉の違い
クレソンはフランス語で、ルッコラはイタリア語と言われています。
「クレソン」はフランス語の「cresson」から名付けられました。
これは古フランス語の「creson」やラテン語の「cressa」と関連があります。
クレソンは、フランスでは「水のガーデン」とも呼ばれ、清涼感のある辛味が特徴で、サンドイッチやスープ、サラダに使われることが多いです。
日本では、クレソンは「水菜」とも呼ばれ、その爽やかな辛味が和食にも取り入れられています。
「ルッコラ」はイタリア語の「rucola」から来ています。
この言葉は、古代ローマ時代にさかのぼるラテン語の「eruca」に由来し、その時代から食用として栽培されていたことが記録されています。
イタリアでは、ルッコラは「ラケット」とも呼ばれ、その辛味と苦味が特徴的な風味を料理に加えるために広く使われています。
また、ルッコラは英語圏では「アルグラ」としても知られており、この名前はアラビア語の「arugula」に由来しています。
クレソンとルッコラの栄養は?
クレソンとルッコラの栄養素の違いを調査しました。
クレソンの栄養素
・ビタミンA:皮膚や粘膜、目の健康に効果的です
・ビタミンC:免疫力を上げて、ストレスに強くなります
・カリウム:むくみ予防や筋肉を正常にします
・ベータ―カロティン:アンチエイジングに効果あります
・シ二グリン:抗菌作用あり、食欲増進効果も期待できます
ルッコラの栄養素
・ビタミンK:骨を健康にして、カルシウムの定着を助けます
・ビタミンC:抗酸化機能があり、免疫力や美肌に効果が期待できます
・ベータ―カロティン:ビタミンAに置換され、目に優しく免疫力UPに役だちます
・カルシウム:骨や歯を健康的にするミネラルで、不足は骨粗しょう症の心配が出てきます
・鉄分:貧血予防に効果的で、鉄分が豊富に含まれています
これらの栄養素は、私たちの健康を維持し、美容にも良い影響を与えるため、クレソンとルッコラはどちらもバランスの取れた食事において重要な役割を果たします。
次に、これらの栄養素が私たちの味覚にどのように影響を与えるかについて見ていきましょう。
クレソンとルッコラの味の特徴
クレソンとルッコラの味の特徴はどういったものでしょうか。
クレソンの味の特徴
クレソンは、食べたことのある方も多いと思いますが、ピリッとした辛みと爽やかな香りが特徴ですね。
大根のような辛み成分、「イソチオシアネート」はアブラナ科の植物に多く含まれています。
また、イソチオシアネードには、抗酸化作用や殺菌作用もあって、健康維持に役立つとされています。
辛み成分が食材の風味を引き立て、味わい深いお料理に一役かっているわけですね。
独特な苦みもあり、この苦み成分は「シニグリン」という抗酸化成分で、ワサビにも同じ成分が含まれているために、「オランダガラシ」との別名がついたといわれています。
肉料理の油っぽさを解消する効果があるので、肉料理には多く添えられています。
ルッコラの味の特徴
ルッコラも食べたことのある方が多いと思いますが、炒り胡麻のような風味とほのかな辛みがありますね。
成長に伴い苦みが増えるといわれています。収穫してから時間が経つほどにより強い苦みを醸し出します。
ルッコラの辛み成分は主に「アリルイソチシアネート」です。大根やワサビにも含まれています。
抗酸化作用や抗菌作用があるので、健康面に効果的な影響が期待されています。
地中海沿岸の原産の香味野菜、ピリッと辛みや苦みが特徴のハーブですね。
生のままでサラダやピザのトッピング、パスタや野菜炒めなど様々なお料理に大活躍です。
クレソンとルッコラの見分け方のポイント
クレソンとルッコラの見分け方を詳しくご紹介していきます。
スーパーでの買い物や外食先でも見間違わないようにしていきたいですよね。
葉っぱの形
クレソンの葉っぱは、若干の丸みがあり、小さな葉っぱがたくさんついています。
色はやや黄みがかった明るい緑色で、水辺などでよく見かけるような形です。
ルッコラの葉っぱは、やや濃い緑色で、葉の先がギザギザとして細長い、ちょうど大根の葉っぱに似ています。
そのギザギザとがった形からロケットと名付けられてといわれています。
色の違い
クレソンの緑色は、やや薄めで、透明感があり、明るい黄みがかった緑色です。
ルッコラの緑色は、やや濃いめで、鮮やかな爽やかな緑色をしています。
茎の形
クレソンの茎は、細く、水中や湿地などに育つために、しなやかさを持っています。
ルッコラの茎は、太目で、一年草なので割としっかりどっしりとした形状です。
香りについて
クレソンは、爽やかな辛みとほろ苦い香りが特徴的です。
ルッコラは、炒り胡麻の風味に似て、ほのかな辛みと苦みの香りがします。
どちらも、似た香りといえますので、香りから見分けるのは難しいですね。
新鮮さの見分け方
クレソンは、葉が明るい緑色、茎が真っ直ぐなものを選ぶと良いです。曲がっているものは、収穫から時間が経っている場合があります。
ルッコラは、鮮やかな緑の葉、シャッキッとした葉先のものを選びましょう。
どちらも葉っぱがしおれていない、色が鮮やかな緑色、茎がしゃんとしているものが新鮮です。
クレソンとルッコラの違いは?まとめ
クレソンとルッコラ、これらの緑の宝石は、私たちの食卓に見た目の美しさと共に栄養と味の両方をもたらしますが、違いはどういったものでしょうか。
クレソンはその独特の辛味で、料理にピリッとしたアクセントを加え、栄養面ではビタミンCを豊富に含んでいます。
一方、ルッコラはナッツのような風味と苦味が特徴で、カルシウムと鉄分をたっぷりと提供します。
見分け方は簡単で、クレソンは湿地帯で育つ小さな丸い葉を持ち、ルッコラはギザギザした葉が特徴です。
この違いを知ることで、あなたも栄養と味のバランスを取りながら、毎日の食事をより豊かにすることができるでしょう。
クレソンとルッコラの違いや見分け方、それぞれ魅力を存分に楽しんでください!
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