関口太嗣社長の経歴「ぬいぐるみ愛」五輪マスコット汚職事件

2022年9月24日東京オリンピックの汚職事件として、株式会社サンアローの関与が報道されました。

代表取締役社長の関口太嗣氏の経歴、サンアローの会社概要、汚職関与について調べてみます。

関口太嗣社長の経歴

株式会社サン・アロー

関口太嗣社長の顔画像や経歴はまるで情報がなく謎の人物です。

設立者が関口友吉さん、2代目社長が関口作三さん、サンアローの現会長である関口晃市さんから関口太嗣さんへ社長を受け継いでいますが、苗字が同じということ以外、親子か親戚かも経歴発表はありません。

関口太嗣社長は4代目社長ということになりますね。

汚職事件関与の疑いがあることで、報道各社から関口太嗣社長の顔画像が発表される可能性はあります。少し待ちたいと思います。

関口太嗣社長は「ぬいぐるみ病院」を設立しています。

壊れたぬいぐるみを修理する会社です。震災でぬいぐるみを抱いて逃げる子供の姿を見て、改めてぬいぐるみは友だちで大切な家族の一員と感じたそうです。

ここから、ぬいぐるみを元の状態へ戻すために「ぬいぐるみ病院」で治療するというコンセプトのもと修理を行っています。

修理の説明も丁寧に図解されて、安心して大好きなぬいぐるみを預けることができます。

つぶれた耳や毛が抜けた部分、敗れた個所を綺麗に修理（治療）してくれます。

ぬいぐるみは子供だけのものと思われがちですが、関口太嗣社長は年配層やおしゃれな人、洋服好きな人まで幅広く受け取められる存在であると語っています。

1918年（大正7年）：関口友吉さんがセルロイド玩具加工業を起こします。まだぬいぐるみではなく、お人形の形式です。

1930年（昭和5年）：関口友吉・代表取締役に就任。

1947年（昭和22年）：関口作三・代表取締役社長に就任。

1954年（昭和29年）：ソフトビニールによる人形加工の技術を確立し、製品化に成功します。

1962年（昭和37年）：関口晃市・代表取締役に就任。

1974年（昭和49年）：株式会社サン・アロー設立します。ここで、セキグチとサン・アローが分離するようです。

1979年（昭和54年）：ぬいぐるみの企画・販売を開始

1990年（平成2年）：スタジオジブリのアニメのぬいぐるみを発売。アメリカのGUND社の正規輸入代理店になる

1995年（平成7年）：伊豆テディベア・ミュージアムをオープン

2022年時点では関口太嗣さんが代表取締役社長ですが、いつ就任したかは公表がありません。

と、次々と新しいぬいぐるみを開発販売していきます。

1974年（昭和49年）に分離した株式会社セキグチの歴史も見ていきます。

1918年から1974年までは一緒です。

1974年：モンチッチ発売

1975年：モンチッチをオーストリア、ドイツ語圏を中心に世界各地へ輸出

1976年：株式会社セキグチに商号変更

1982年：ぬいぐるみや人形のオルゴール発売

2002年：関口晃市・代表取締役会長、就任。吉野壽高・代表取締役社長、就任。

※写真は2002年に就任した吉野壽高社長です。

YAHOOニュースによりますと、東京オリンピック公式マスコットの「ミライトワ」や「ソメイテイ」のぬいぐるみを製造、販売した「株式会社サン・アロー」が大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者（78歳）に約800万円を支出した疑いがあることが、分かりました。

東京地検特捜部もこうした資金の流れを把握している模様です。株式会社サン・アローの幹部からも事情聴取して、資金の趣旨などを調べています。株式会社サン・アローは取材に対し、「回答を差し控える」としました。

関係者によると、株式会社サン・アローは1998年開催の長野五輪でも公式マスコット「スノーレッツ」のぬいぐるみを発売しています。

※長野五輪スノーレッツぬいぐるみ

同社幹部は、東京五輪でも公式マスコットのぬいぐるみを製造できるように、2018年ごろ、高橋元理事に「今回もお願いします」と依頼したといいます。

公式マスコットは「ミライトワ」と「ソメイティ」に決まり、組織委員会は、価格帯を分けて株式会社サン・アローと別の会社の2社を承認しました。

その後、株式会社サン・アローは高橋元理事のゴルフ仲間の知人が経営する会社に資金を送金しました。そして、知人の会社側から高橋元理事に、現金で約800万円が渡った疑いがあるということです。

高橋元理事は「実績のある企業なので、私が口利きする必要はない」との供述をしているということです。

サンアローもコメントは差し控えるとのことなので、真実が明るみになるには時間がかかるでしょうか。他にもボロボロと汚職にかかわった企業がでてきそうですね。