千葉県木更津市で自治会費の横領を隠すために、十数年前の殺人死体遺棄を自ら110番通報した男が、告白通りに自宅の庭から白骨化した遺体が発見され逮捕されました。
逮捕されたのは、千葉県木更津市の無職、小川順也(おがわじゅんや)容疑者(37歳)です。
広々とした一戸建てに1人暮らしだった小川じゅんや容疑者の自宅住所がわかりました。おがわ順也容疑者の人物像を探ってみました。
小川順也の中学同級生は「養護施設出身」木更津市横領隠し殺人告白
小川順也容疑者の自宅「戸国499」
小川じゅんや容疑者の自宅住所が匿名掲示板に投稿されていましたので、調べてみました。
小川順也容疑者の家族構成「母親と妹は健在」
小川順也容疑者の家族構成は、もともとこの自宅には、祖父、父親、母親、妹の5人暮らしでしたが、祖父と父親が相次いで亡くなります。
母親、妹と小川順也容疑者と3人暮らしとなりましたが、程なく母親と妹は出ていってしまい、小川順也容疑者がひとり暮らしするようになったといいます。
そこへ中学時代の同級生が頻繁に泊まりに来るようになり、金銭トラブルが起こります。15年前22歳ころのことです。
近所の人の話では、自治会や消防団など「お願いすれば出てくれるし、真面目にやってくれていた。どちらかというと物静かな方」と話しています。
近隣住民はインタビューに「おとなしい人だよ、1人だから。ずーっと今もずっと。」と答えています。
おとなしい物静かな人物、1人暮らしも長く、植木や自宅の修理やゴミ捨てには無頓着、頼まれれば自治会のしごとなどは引き受ける人の好さもあるようです。
自治会費の横領ではすでに逮捕されています。横領した金銭は生活費にしたと供述しています。37歳で無職、生活に困っていたのでしょう。
小川順也容疑者の消防団時代「ポンプ車の部で準優勝」
匿名掲示板に、消防団だよりに載っているという情報があったので、木更津市の消防団だよりを調べてみました。
2017年秋号、木更津市消防団だより「纏まとい」です。
この中にポンプ車と小型ポンプの大会結果が掲載されています。
支部大会に向け、4月より2か月を超える訓練は大変でしたが、8分団、OB、地域の皆さまのご協力もあり、準優勝。3番員個人賞という結果を勝ち取ることが出来ました。この経験を今後の消防活動、地域防災に活かして行きたいと思います。
追記:小川順也容疑者の自宅から白骨遺体
自らの通報により小川順也容疑者の自宅から見つかった白骨遺体の司法解剖の結果が発表されました。
死因は「不詳」だったことが分かりました。性別は男性の可能性が高く、年齢は20代から40代と発表されました。
小川順也容疑者によりますと、中学の同級生と供述しています。小川順也容疑者の親族の年金を被害男性が使っていたことがトラブルの原因のようです。
追記:文春オンラインの取材「ヤングケアラー」
文春オンラインの取材によりますと、祖父や父親の生きていた時代には裕福だったという小川順也容疑者の母親と妹には障害があり、若いころから長らく世話をしていたヤングケアラーだったといいます。
その母親と妹も十数年前に施設へ入っています。生活保護を受給していた時期もありましたが、最近は夜勤のある仕事をしていると近隣住民には話しています。
自治会費に手を付けるほど、生活に困っていたことは確かなようです。この時期での告白は年度末の引継ぎで横領がバレてしまうからでしょう。自治会の運営などがしっかり把握できているということですね。
近隣女性も「なんであの子がこんな事件を起こしてしまったのか…。警察が来たときは彼が何かに巻き込まれたんだと思ったほどです」と驚きを隠せません。
優しい性格の青年だったようですが、物静かで友人は少なく、唯一の友人が児童養護施設から通っている評判の悪い男の子でした。
中学を卒業しその男の子が生活していた旅館代など1000万円程を小川順也容疑者が支払わされたということが祖父から近隣住民に語られています。
いつしかその友人の話もなくなり、「見つかった遺体はその養護施設出身の同級生だ。そのくらい順也には交友関係がなかった」
「施設出身で行方不明になっても届け出をする人がいなくて、明るみに出なかったと思います。」と近隣住民は話します。
追記:小川順也容疑者の通報直前の行動「墓参りとお礼メール」
小川順也容疑者が自ら110番通報する日の朝、近隣住民と顔をあわせています。
「おはようございます。これからお墓参りに行ってくるんです」といい、近くのお寺へ、祖父と父親の眠るお墓にお参りしています。
同日の午後2じごろ、小川順也容疑者の所属していた消防団の同僚へお礼のメールを送っていることが分かりました。
今までこんな人間に良くしてくれて本当にありがとうございました
後本当にごめんなさい
さようなら
このメールを受け取り戸惑った同僚の方は返信しますが、小川順也容疑者からの返信はありませんでした。
「礼儀正しく優しい青年」と近隣住民は皆が皆話しています。断り切れない性格で、消防団も断り切れずに入団しています。
夜勤のある仕事や運送会社の仕出しの仕事をしていると話していましたが、働いている様子はなく、実際には生活に困窮していたようです。
「食べるものが何にもないから助けてくれませんか」と言われたことがあってインスタントラーメンや食べるものをあげたという近隣住民もいました。
この困窮状態で、自治会の会計を担当すると使い込んでしまうでしょうね。最初は「会計はちょっと…」と渋ったそうですが、断り切れず引き受けてしまいました。自治会費の横領は70万円ほどになります。
追記:集英社オンラインの取材「高校中退」
小川順也容疑者は、高校受験はしましたが卒業はできませんでした。家族の世話や高校での人間関係が影響しているようです。
小学校の頃はのびのびと育ち、器用にトラクターに乗り農業を手伝ったり、父親の仕事であった大工を継ぎたいという夢も持っていました。
小川順也容疑者の祖父は、戦争経験者でかなりの額の年金を受給しており、近隣ではお金持ちと有名でした。近隣の知人のところへ「通帳を小川じゅんや容疑者に預けたら全部使われてしまった」と祖父が血相を変えて飛び込んできたことがあるといいます。
祖父の生前から、中学校の同級生にたかられていたようです。
母親には軽度の障害があり、1つ下の妹は重度の障害がありました。祖父が亡くなり父親がアルコール依存となり小川順也容疑者の生活に変化が訪れます。
同じころ見慣れぬ車が頻繁に停まっているのを目撃されます。中学校の同級生とみられています。同級生からおがわ順也容疑者がお金をたかられているという噂が出ていました。
全てがタイミングよく進んでいっているように見えます。祖父の年金を中学の同級生にたかられ、同級生は木更津を出てホッとしたものの、祖父や父親が亡くなり、母親と妹が施設に入ったと思ったら、中学の同級生が自宅に押しかけてきて、たかられる日々が戻ってくるというにっちもさっちもいかない状況になったのでしょうか。
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